つい最近までは茹だるようさ暑さだったのに、急に夏はしおらしくなっていって湘南の海に帰っていったらしい。僕が高校生の時に40歳くらいの友人が「夏は湘南の海から来るんだ。夏は街中の女の子の"処女"を食べていく。夏がまた湘南の海に戻って行く頃には一定の女の子達の"処女"は失われているんだ」みたいな事を恵比寿のバーのカウンターの向こう側で氷になんかぶっ刺しまくりながら言っていた。それを僕はよく思い出す。夏は生き物で処女を食べて大きくなってお腹いっぱいになると湘南の海に帰っていく。嘘みたいな嘘だなと思って、残念そこが真実味。

外に出るとなかなかに涼しくてクローゼットから引っ張り出してきたのがsisiiのシングルライダース。僕が17歳くらいの時に7万円くらいで代官山のヒルサイドテラスの近くのイケてるショップで買ったんだけど、あのころはまだ槇さんは建築レジェンドで、それが今じゃ建築にしがみ付いて建築を殺す老害おじさんになっちゃうんだから世界は残酷だよね。

あ〜自己啓発に丁寧な暮らし。

自己啓発的な文章を読んだり書いたりするとまじでこんなクソみたい事に関することで人生を無駄にしていいのかと毎回思っていつも途中でリズラのペーパーをくるくるし始める癖がついている。

そんな本を読んでいる時間があるのなら僕はフィッツジェラルドを読んだり、佐々木中を読んでいたい。そういうわけで自己啓発に関してなかなか仲良くなれない。

 

iphone6がぶっ壊れたので、最近はスマホから情報を得ることができない。

スマホは今まで私の情報を得るツールであったのだが、それはいろいろ違うんじゃないのかとおもって、スマホはアウトプット用のツールにしようとおもいました。

 

休息として

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コンクリートガラスと鉄の街で生活僕らにはいくつか足りないものがあって、そのひとつが大量の水出会ったりするんだと思う。

大量の水ってなんだよそれ。みたいに思う人は結構いると思うし言葉だけで大量の水って見れば確かになんだよそれと僕ですら思うのだけどそれは確かに大量の水なのだ。

瀬戸内の島々は水に浮かんでいて、空気のグラデーションで淡く浅く、鮮やかになる。

空気が存在することを僕は初めて知る。

薄いリネンのカーテンを重ねて作る生活の中のグラデーションみたいに、空気は世界を少しばかり遮断したりしている。


僕が島で綺麗な透き通った海を眺めていた時に、大阪ではradioheadが最高のアクトをしておたみたいだし、東京湾の水は今日も真っ黒だったんだろうと思う。

どこかのプールでは誰かが誰かを傷つけたりして、どこかのベッドでは誰かが誰かを愛したのだと思う。


海と島があって当たり前に空がある世界で僕は生きていきたいと何回思ったのだろう。

残業に関してみんな興味があるみたいで残業を超多角的に見て批判したりまあいろんなやり方で自分に承認欲求を満たしているわけだけど、残業したくなかったら残業しなければいいと思う。


みんな何に怯えているのか分からないけど、定時オンタイムで家に帰れない人達をその椅子に縛り付けてるのは自分自身でしょって。

早く帰ったほうがいいんだから早く帰ればいいのに。帰ってご飯を時間かけて作ってお風呂はいってオリンピック見ながらベッドで恋人と抱き合ってそのまま寝ちゃえばいいのに。


人生に残業は含まれていないのでそれを自分の人生だと思わないほうがいいんじゃないの。


僕の会社は6時に終わるんだけど、6時ちょうどに鞄持って走り出したりするとウケるし肩の力抜いた方がいいよ。絶対に適当にやった方がいい。最終的に昇進するのはうまく適当にやってる人になっちゃうから、無理に頑張ってその努力をなかった物にしたくないと僕は思う。


マジで適当に適当に。

リラックスしてジョブって感じでさ。


20160816 day2

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今日から仕事が始まった。

いつも通りの楽しい仕事で、悪くはない。

悪くはないけど僕はいつこの仕事をやめるのだろうとか考える。

ずっと綺麗に繋がっていく道筋が見えなくて、僕の未来は断片的でブチブチと切れているように思える。

ヴォネガットのいうパンクチュアルな人生。


今日は台風が来るらしいから家で恋人とゆっくりしようと思う。


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